開発途上国の自立的発展に
向けて海外事業
地球温暖化による気候変動は、開発途上国の農業に大きな影響を与えており、とりわけベトナムでは人口急増と急速な工業化の進展による水不足や地球温暖化ガスの抑制が国家的課題となっています。また、TPPをはじめとする貿易自由化の流れによって、品質とともに生産性の向上が喫緊の課題となっています。
キタイ設計は、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを目指して、私たちが持つ農業農村工学の知見をいかし、国際的な視野で農業農村の発展に貢献します。
海外事業
ベトナム農業は広大な農地や膨大な労働力など高い潜在ポテンシャルがある一方で、脆弱な生産基盤や営農に対する技術・知識不足といった課題を抱えています。
当社は、ベトナム農業が抱える課題を解決し、農家の生産力や所得の向上を図るため、ベトナム国ゲアン省を対象として、具体的な現地のほ場条件に適した水稲営農技術を4年間に渡り検証するとともに、その普及をテーマとした一般農家向けワークショップを継続的に開催してきました。また、当業務によって、日本企業がベトナムにおける新たな肥料の生産・販売を検討する一助となり、我が国の農業・食関連企業の進出促進に寄与することとなりました。
本業務は、スリランカ国アヌラーダプラ県ナッチャドワ郡Isuru地区(コロンボから北北東約200km・車で所要5時間)の面積27haの現況水田を対象として圃場整備の設計を行うものです。スリランカ国農業・農村経済・家畜開発・灌漑・魚類資源開発者は、農業生産性向上のための土地所有境界内での畦畔除去による農地区画拡大にパイロット的に取り組んできたが、圃場整備の全国的な展開に向けてスリランカ国で初めての換地を伴う圃場整備工事を本業務の成果に基づき行う予定です。